台湾は繁体字だが日本で勉強するのは中国の簡体字だという問題

中国語と一口に言っても「簡体字」と「繁体字」がございます。もちろん、同じ中国でも香港やマカオで使われている言葉はまた別にございます。しかしながら、日本で中国語の勉強をする!と言う時に使われる中国語は・・・簡体字・・・つまり、中国で使われている言葉なのです。中国の上海で仕事をする!というのであれば全然問題はございませんが、私が住んでいる台湾や香港・マカオに住む!という方は別に勉強が必要になるのです。今回は、台湾で使われている繁体字と中国で使われている簡体字の問題について書いてみたいと思います。


HSKでの勉強では簡体字を使う!


上記はHSKという中国語の試験で、英検みたいな語学試験になります。上記は学生から社会人まで多くの人が受験をする試験になり、日本ではこの試験対策のための書籍がたくさん出版されています。そして、このHSKという試験は簡体字を使った中国語の試験になりますので、中国語の初学者の大部分は簡体字を使って中国語の勉強をするのです。

台湾に留学をするときの勉強

台湾ではどの大学(語学学校)でも「繁体字」での授業が進められますので、繁体字で中国語を覚える必要がございます。それでは、HSKで勉強をした簡体字は意味がないのかというと決してそうではございません。ただ、これについては意見が分かれると思いますが、私が台湾で生活をしている分には簡体字は全く必要はございません。なぜなら、台湾では繁体字が使われている方からです。ただし、ビシネスで中国語を使う!という方は繁体字だけとは限りませんので、簡体字での学習が必要になるでしょう。

繁体字は日本語に近い漢字になりますので、日本人であれば容易に簡体字を繁体字に変換することができるでしょう。そのため、日本でHSKのテキストを使って勉強をしているからと言ってその知識が台湾ではまったく使えない・・・と言うことはまずございませんので、今まで通りの勉強を続けても良いと思います。

中国と台湾の中国語の違い

中国の中国語と台湾の中国語の違いは、簡体字と繁体字の違いの他に文法の違いと使われている単語の違い、さらには発音の違いがございます。まず、文法に関しては中国で使われている中国語が基本になりますが、台湾人はその中国語を簡単に使いやすくして使っています。例えば、中国では「V+到+地方+去/來]という使い方をいたしますが、台湾では[V+去/來+地方]というような使い方をいたします。また、台湾人は「兒(er)」の発音が嫌いであるため、「哪兒」とは言わずに「哪裡」と言います。日本人も「兒」の発音が苦手な人が多いと思いますので、台湾の発音の方が馴染みやすいと思います。

単語に関しては、よく使うもので言えばファーストフードでよく食べるポテトは中国では「土豆」と言いますが、台湾では「馬鈴薯」と言います。そのため、台湾のファーストフードで「土豆」と言っても全く意味が通じませんので注意して下さい。(実際には意味は通じますが台湾では「土豆」はピーナッツの意味になります。)発音に関しては、台湾人の多くは「zhi」の発音が「ジ」ではなく「ズ」と発音されますので、台湾の朝ごはん屋さんで「三明治(サンドイッチ)」を注文するときは「サンミンジ」ではなく「サンミンズ」と言いましょう。


台湾で簡体字を使うと嫌がられる


台湾は中国です。これはまぎれもない事実なのですが、一つの国家のような力を持っている国になります。私自身も台湾で生活をしていますが、台湾は中国ではなく台湾です。そのため、台湾で簡体字を使っていると毛嫌いされます。

台湾留学の話

私は台湾に語学留学をする前はHSKのテキストを使って勉強をしていましたので、当然簡体字を使っての勉強をしていたことになります。しかしながら、台湾留学をする少し前から簡体字を全て繁体字で覚え直しました。覚え直すというと大変な作業のように聞こえますが、繁体字の多くは日本語と同じですので特別難しいことではございません。

台湾の語学学校に実際に留学をすると授業は全て繁体字で行われます。しかしながら、私のクラスメイトの韓国人にいつも簡体字を使っている人がいるのです。テキストは繁体字で書かれ、先生も繁体字を使っているのに韓国の方はずっと簡体字を使っているのです。彼に中国に行く予定があるのかというと全くないと言います。それでも彼は簡体字を使っています。

台湾では簡体字を使ってはダメなの?!

簡体字を使って勉強するのも繁体字を使って勉強するのも自由です。将来、台湾ではなく上海で働く!という人もいるでしょう。ただ、上海で働きたい・働く予定があるというのであれば中国に留学をした方が良いとは思いますが・・・。上記でも述べましたが台湾人は中国人が嫌いです。そのため、簡体字を使っていると”あなたは中国人になりたいの?”と思うことでしょう。もし、中国が嫌いな方と出会ったときに簡体字を使っているとその台湾人とは仲良くなれない・・・ということがあるかもしれません。

私は、現地の人が使っている言葉を使うのが礼儀だと思います。関西に住む!だから関西弁を使う!というのは、少し変な話かもしれませんが台湾に住むのであれば繁体字を使うのが台湾人へのリスペクトです。そのため、HSKで簡体字を勉強した人でも台湾に留学をする!という方はぜひ繁体字を使って中国語を学んでみてください!

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